Tokyo Midtown Design Hub
第12回「JDPイナバデザインスクールトーキョー」を開講しました(渋谷区・レベルフォーデザイン)

25/09/04 REPORT : 「デザイナーを伴走させる価値」

第12回「JDPイナバデザインスクールトーキョー」を開講しました(渋谷区・レベルフォーデザイン)



第 12 回目は” デザイナーを伴走させる価値” をテーマに、渋谷区・レベルフォーデザインで開催しました。

これまでクライアントやイナバデザインスクールを受けた人から、デザイナーの価値を「自分の会社の社長にも説きたいけれど、どう言ったらいいか分からない。」という相談を何度となくされてきたという稲波校長。
その悩みの解決の糸口をちょっとずつ紐解いてきたものを伝えたいと、今回のレクチャーが始まりました。

【レクチャー】

多くのデザイナーが大事にしている” 相手の期待をどう越えられるか” ということ。
この飛躍する瞬間を、校長は” ぴょんする” と言い換えて、
「専門家同士の協業→目的への腹落ち」
というプロセスをどう辿って創造的飛躍を起こすかが、自分たちの仕事のやり方になっていったと言います。

ここで、左脳デッサンというミニワークの時間に。

目の前にあるペットボトルを観察して、とにかく気づいたことは全部書き留める!という意気込みでスケッチをしてもらいました。何名かに気づきを発表してもらいましたが、” ペットボトルである” と書いたのは1名だけ。

この、見落としがちな当たり前の概念=盲点が、ここからのレクチャーの肝。
新しいことをやるぞ!と意気込んでいる主体者の視点だけでは、どうしても盲点ができてしまうもの。
この盲点をなくす方法が、デザイナーという人たちの存在だと言います。

何がしたいんですか?なんでやりたいんですか?と、そもそもを問うてくれる外部の目が入ることで、盲点を自覚した上で自分たちの価値に向き合うことができるのではないか。

ただ、デザイナーと一口に言っても、そのやり方は千差万別。
扱えるデザイン領域、スタイル、スタンスという 3 つの座標軸上に分類できるのではないかと考えている校長。
デザインリテラシーなどを踏まえて、いかに自分たちと相性のいいデザイナーを探すことができるかが重要だと言います。

【ワーク】【発表】

今回のワークのテーマは「私が大事にしたい価値観とは何かを考えましょう」。
外部の目が入ることの価値・効果を体感してもらうべく、まずは1人で考えて、紙に書き出してもらい、次に2人1組になってもらい、対話をしながら自分の価値観を紐解いていくという順番で、取り組んでもらうことに。

最後にグループ内でも発表してもらい、大盛り上がりの中ワークが終了しました。

【まとめ】

ぴょん=創造的飛躍を起こすために、盲点をどうなくすかがポイント。
人には盲点があることを受け入れた上で、パートナーを見つけて、掛け合いの中で解像度を高めて、盲点をなくしていく。それによって、新しい価値の在り方、在り方のデザインができていくのではないか。

【感想】

・パートナー関係は盲点を減らすというのがグッときた。チームワークとか、他の人とデザインするのは楽しいなと思った。

・ワークが、初めは何のためにするんだろうと思ったけど、やったら腑に落ちて、他者の視点が大事だなと。デザイナーに限らず言語能力大事だなと思った。

・デザイナーに必要なのはポジティブさ。ぴょんすると言えるか、言葉を使えるか、変換できるかが大事だなと思った。

【アンケート】

「学び合い到達度調査票」としてデザスクを通してみなさんの考えや意識がどう変わったかアンケートをとらせてもらっています。一部ご紹介いたします。